科学的根拠に基づく食情報を提供する消費者団体

執筆者

森田 満樹

九州大学農学部卒業後、食品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。

写真企画〜食べもの万華鏡

国産、あなたのお名前は?

森田 満樹

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 食料品売り場の冷蔵品コーナーに何故か異様に目立つ「国産」の文字。こんにゃく製品のコーナーだ。「国産」という文字が商品名の「手巻きしらたき」より遙かに大きく、目を引く。こんにゃく芋は関税率が高いのでTPP交渉成立後の輸入品への対応策なのだろうか。他社の製品もこれほどではないが「国産」の文字を大きくはっきり目立たせている商品が多い。

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 味はどれほど違うのか、同じ会社の「原産国中国」の結んであるしらたきをみつけたので、ちょっと荒っぽいが一緒に煮物をつくってみたのだが味はそう変わらない。

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 食品のパッケージの表面はいわばその商品の顔であり、「国産」であることを付加価値にしたいのなら、文字を大きくするより国産ならではの情報提供が必要ではないかと思う。この商品、価格はもほぼ同じ重量の他メーカーの国産しらたきの2倍程度もする。なぜ高いのか? 「国産」でなおかつ「手巻き」だから?

 ほぼ同額で、こちらは「手巻」を強調した商品も見つけてしまった。さて、あなただったら、売り場でどちらを手に取る?
 こうして並べてみると「国産」って本当にインパクトが強い。意味なく強調したくなる気持ちがちょっとわかった。(写真・文 菅いづみ)

《参考文献》
○生産情報公表加工食品(豆腐・こんにゃく)のJAS規格のQ&A
○我が国の農林水産物の関税制度

執筆者

森田 満樹

九州大学農学部卒業後、食品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。

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